ソロで冬キャンプを始めたい人
「冬キャンプの総額っていくらするの?ある程度、道具はそろっているけど、買い足すとしたら何が必要かな?また、最安値の方法があるなら教えて欲しい」
こういった疑問にお答えいします。
✔この記事でわかること
今回は冬のソロキャンプの総額と必要な装備を解説します。
まずは、気になる冬のソロキャンプの総額から。
総額は、
安くて3,000円
高くて21,000円
となっております。
え?差がありすぎでしょ?この差はいったい何なの?
そうですよね。
正直、差がありすぎです。
その理由は現在持っている装備によって、新しく購入する装備が違うからです。
そのため、この記事では冬キャンプで最低限必要な装備を紹介。
その後に、金額の内訳を説明しますね。
ちなみに、こういった前提でお話しします。
①春夏秋のキャンプは経験済み
②ソロで使う装備は一通り揃っている(テント、3シーズンシュラフ、マットなど)
それでは解説していきます。
※最低気温は-2℃を想定。雪中キャンプではありません。
✔この記事の信頼性
冬のソロキャンプで最低限必要なアイテム
まずは、必要なアイテムから見ていきましょう。
テントやマットなど、他の季節のキャンプは経験済みという前提なので、新たに必要なアイテムは以下の4つです。
最低限必要なアイテム①:コット
1つ目は「コット」です。
コットとは、簡易ベッドのこと。
コットがあると地面に直接触れずに眠ることができるため、冬の大敵である『地面からの底冷え』を軽減してくれます。
この『底冷え』は本当に厄介なんです。
私が始めて冬キャンプに行った際に、この対策を怠ったせいで、寒くて眠れない夜をすごしました。
寒くて眠れないだけならいいですが、最悪命の危険まであるのが冬キャンプです。
そのため、冬のソロキャンプなら絶対に必要な装備ですよ。
ちなみに、
おすすめは1万円前後のコット。
なぜなら、
1万円前後のコットは値段と耐久性のバランスが取れてるからです。
そして、特におすすめなのがこちらのコット↓
DOD(ディーオーディー) バッグインベッド
私も購入したコットです。
このコットは寝心地もさることながら、ツーリングやバックパックに入れられる『軽量&コンパクト』なスペックが特徴です。
収納サイズは51 x 21 x 13 cm、重さ:2.7 Kgとソロキャンプにもってこい。
もちろん、耐久性も抜群ですよ。
Amazonレビューも1,000件以上ありながら星4.5の高評価
人気実力ともに兼ね備えた、初めてのコットにふさわしいアイテムです。
う~ん。他にもおすすめのコットはないのかな?
そんな方にはこちらの記事を。↓
▶【高品質VSコスパ】冬キャンプおすすめコット5選【結論:リセール重視】
じつは、コット選びで大切なことは「価格」ではなく「リセールバリュー」で選ぶことです。
でも、コットは高いでしょう?
でも、コットは高いでしょ?他に安くできる方法は無いのかな?
安心してください。
コットが無くても「冬の底冷え」を対策できる方法があります。
それがこちらの3点です。
特に「マットを2重」にする方法が一番価格を抑えられます。
さらには、マットではなく無料のダンボールを使うことで、さらに値段を抑えられるのです。
じつは、段ボールは「ゆるキャン△」でも紹介していた方法ですね。
くわしくは「【コットなしの条件】冬キャンプで暖かく眠る3つの方法【無理は禁物】」をご確認ください。
最低限必要なアイテム②:2枚目のシュラフ
2つ目は「2枚目のシュラフ」です。
2枚目のシュラフとは、現在持っている3シーズンシュラフをもう1枚購入することで、冬キャンプを乗り切る方法です。
でも、冬用シュラフじゃないと眠れないでしょ?
そんなことはありません。
皆さんがすでにお持ちの『3シーズンシュラフ』でも工夫とノウハウで暖かく眠ることができます。
ポイントは『空気のミルフィーユ』です。
結局、暖かく眠るためには「断熱性」と「保温性」を両立させなければなりません。
断熱性とは、いかに地面からの底冷えを防ぐかということ。
一方で、
保温性とは、いかにシュラフ内の温度を暖かく保つかということ。
そして、断熱性と保温性を両立させるためには『空気の層』を作りだすことが効果的。
なぜなら、
空気の層の「断熱効果」はガラスやコンクリートよりも上だからです。
そのため、ハウスメーカの断熱素材も「空気の層」を生み出すように作られます。(参照:空気がトップレベルの断熱材!?)
じゃあ、どうやって2枚目のシュラフを使うの?
おすすめは2枚目のシュラフを重ねつつ、その中に毛布などのインナーシュラフも使うこと
私は、こんなイメージで使っていました。(この写真の内側のシュラフは冬用ですが、実際は3シーズンシュラフを2重にして使います。)
3シーズンシュラフで眠る方法に関しては「【組合せの科学】冬キャンプを3シーズンシュラフで過ごす方法」をご確認ください。
また、2枚目の3シーズンシュラフを検討するならこちらを。↓
▶【神コスパ】冬キャンプでも爆睡!?最新おすすめシュラフ7選
最低限必要なアイテム③:暖房器具(石油、ガス)
3つ目は「暖房器具」です。
もちろん「暖房は無くても大丈夫!」
…と言いたいのですが、私の経験上、最初はあった方がいいです。
でも、焚き火があるので大丈夫でしょ?
と考える人もいると思いますが、それは間違いです。
じつは、
焚き火は思っているよりも寒いのです。
なぜなら、焚き火は結局、かざしている部分が暖かいだけで、その他の背中や足の部分は寒いままだからです。
そういった環境なので
せっかくの冬キャンプなのでもっと楽しみたいけど寒すぎてムリ。
といったことに…。
そんな時に暖房器具があると、テントの中で暖かくすごすことができます。
例えば、家のお風呂みたいなものです。寒い外から帰ったあとに、家の中も寒かったら休まる場所がないですよね。そんな時に、暖かいお風呂に入れたら幸せな気持ちになりませんか?
それと同じです。
そのため、暖房器具は『必要』なのです。
そして、ソロキャンプの暖房器具は
この2つがおすすめです。
暖房器具①:石油ストーブ
石油ストーブは『アルパカストーブ』がおすすめです。
以前から大人気の韓国製品ですが、今年からは日本の安全基準(JHIA)をクリア
またメーカー保証も1年付いていますし、取扱業者がメンテナンスも請け負ってくれます。
従来の武器である、見た目とコンパクトさに加えて『安全性』がプラスされた、NEWアルパカストーブに死角無しです。
ちなみに、私が使っているのはトヨトミのギアミッションです。
こちらもアルパカと同様にソロキャンプにピッタリのストーブ。
灯油分離型なので、敬遠する人も多いですが、その分メリットもたくさんあります。
興味がある方はこちらの記事でくわしく解説しています。
▶【ギアミッションを1年間使ってみた】トヨトミ石油ストーブRS-GE23(G)冬キャンプレビュー
暖房器具②:ガスストーブ
暖房器具の2つ目は「ガスストーブ」です。
ガストーブは軽量でコンパクトなので、持ち運びがとても楽です。
そのため、
バックパックひとつでキャンプに行く!
というスタイルにマッチします。
じつは、
ガスストーブは、もっとも手軽な暖房器具です。
ガス缶が一つあれば事足りるので、その手軽さはソロキャンプにピッタリです。
特に、ソロ用の小さなテントであれば、テント全体を暖めることもできます。(普通のファミリーテントでは火力が足りず、テント全体は暖まりません)
ガスストーブに関しては、こちらの記事でいろいろな種類を紹介しています。
▶【高評価ガスストーブ】冬キャンプおすすめのガス暖房7選【ソロ必須】
その他にソロで使える暖房器具は無いのかな?
もちろん、ありますよ。
「薪ストーブ」や「湯たんぽ」もソロキャンプにはおすすめです。
くわしくは「【一酸化炭素対策も解説】冬のソロキャンプおすすめ暖房4選」をご確認ください。
もしくは、
俺は絶対に暖房器具を使わない!!
という方は「【要注意】ストーブ無しで大丈夫?【冬キャンプ経験者の意見】」を参考にして下さい。
実際に「ストーブ無しで冬キャンプをして感じたこと」をまとめています。
■暖房を使う時の注意点
暖房を使う際には「一酸化炭素中毒」に気を付けましょう。
一酸化炭素とは、燃料を燃やした際に生じる物質で、特に酸素不足での不完全燃焼時に発生し、最悪の場合は死の危険性があります。
また、無味無臭なので人間には頭痛や吐き気の症状があらわれるまで、感知することができません。
したがって、この2つの対策が必要です。
①適度な換気を行う。(1時間に1回。1~2分程度)
②一酸化炭素チェッカーを使う。
特に、一酸化炭素チェッカーは値段もそこまでしないので必ず準備しましょう。
■一酸化炭素チェッカーのおすすめはこちら
私も2年以上使用していますが、現在も問題なく使えています。
ちなみに、
私は『一酸化炭素中毒』になりました。
どういった状況で起こったのか?
私の失敗を反面教師にして下さい。↓
▶【こうして私は一酸化炭素中毒になりました…】冬キャンプでの大失敗
結局、総額はいくらだっけ?
初めて冬キャンプに行くなら
総額は21,000円程度です(すべて買った場合)
内訳は、
もちろん、
すでにお持ちの装備があれば、21,000円からさらに安くなります。
例えば、家族分のシュラフがあるなら、2枚目のシュラフを買う必要がありません。
また、そもそもコットをお持ちなら総額は大幅に削減されます。
そして、家で使っている石油ストーブがあるなら、ガスストーブを買う必要もありません。
なので、安ければ一酸化炭素チェッカーの『3,000円』で済みます。
あとは、キャンプ場のサイト代と交通費と食費がかかりますね。
まあ、この辺は無料のキャンプ場や近場のキャンプ場などもありますので、いくらでも安くできるかと。
なので、最初の冬キャンプでは、
- 安くて3,000円(一酸化炭素チェッカー)
- 高くて21,000千円(上記4点すべて購入)
これぐらいの費用がかかります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本日は、冬のソロキャンプの総額と最安値を解説しました。
初めての冬キャンプの総額は3,000円~21,000円です。
必要な装備はこちら。
すでにお持ちの装備が多いなら、3,000円(一酸化炭素チェッカーのみ)で冬キャンプに行けます。
全て購入する必要があるなら、21,000円かかります(上記4点購入)
全部購入するなら、やっぱり結構かかるね…。
そうですね。
ですが、やはり冬キャンプは他の季節のキャンプとは別物です。
なぜなら、命の危険があるからです。
そのため、冬キャンプを始めるならきちんと道具を揃えましょう。
でも、どうせ買うなら、高性能で長く使えるものがいいよね。
そんな人には以下の記事を。
冬用シュラフや冬用装備でさらに暖かく過ごす方法を紹介しています。
▶【一匹狼に贈る】冬キャンプでソロ必須のアイテム7選【手軽さ重視】
それでは、楽しい冬キャンプを。
P.S.寒さへの不安はこちらで全て解決します。
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