【組合せの科学】冬キャンプを3シーズンシュラフで過ごす方法

波戸岬キャンプ場
波戸岬キャンプ場

3シーズンシュラフで冬キャンプはできないかな?正直、冬用シュラフは高いので買いたくない…。もし方法があるなら教えてもらいたいな。

こういった疑問にお答えします。

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まずは結論からいうと「3シーズンシュラフ」で冬キャンプはできます。

最初は、私も不安でしたが「コツ」を掴むとかんたんです。

ですが、最初から無理は禁物。

これから教える方法をふまえて、安全を優先しながら実践してみて下さい。

✔この記事を読んでわかること

ポイント
  • 空気の層を利用して3シーズンシュラフで暖かく眠る方法がわかる
  • おすすめ熱源グッズがわかる
  • 一番安全に3シーズンシュラフで眠る方法がわかる

※温度は-2℃前後を想定。雪中キャンプではありません。

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暖かく眠るポイントは「空気の層」

3シーズンシュラフで暖かく眠るポイントは、

空気の層を作り出すことです。

実は、空気の層の「断熱効果」はガラスやコンクリートよりも高いとされています。(参照:空気がトップレベルの断熱材!?

そのため、一軒家を作るハウスメーカの断熱素材も、できるだけ空気の層を生み出すように設計されているのです。

例えば、羽毛布団と毛布の関係

寒くなると布団の上に毛布を重ねて、あえて「空気の層」を作り出すことで、布団の中の熱が外に逃げるのを防ぎ保温効果を高めます。

そうすることで、冬でも暖かく眠れますよね。

同様に「3シーズンシュラフで冬キャンプを過ごす方法」とは、この空気の層をうまく使う方法になります。

ポイントは

3シーズンシュラフだけでは空気の層が足りないので「意図的に空気の層を増やすこと」です。

それにはどんな方法があるの?

それを今から解説しますね。

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3シーズンシュラフで暖かく眠る7つの方法

スナグパック
スナグパック|化繊シュラフ

方法は大きく分けて7つです。

  1. シュラフを2重にする
  2. インナーシュラフを使う
  3. シュラフカバーを使う
  4. 湯たんぽを使う
  5. ホッカイロを使う
  6. コットを利用する
  7. カンガルースタイルを取り入れる

それでは解説します。

暖かく眠る方法①:シュラフを2重にする

ナンガシュラフ

個人的には、これが一番効果がありました。

単純に3シーズンシュラフを2重にしただけですが、これで意図的に空気の層を作りだせます。

私が使っていたのは、スナグパックのシュラフとコールマンのシュラフです。(この写真の寝袋はコールマンではありません)

どちらも、3シーズンシュラフですが、重ねると「空気の層」ができるので暖かく眠れます。

コツは、大きい方のシュラフは外側にすること。

その方が、空気の層が作りやすいからです。

私の場合はスナグパックを外側にしていました。

特にスナグパックは、形が大きいので2重にするのに向いていますよ。↓

暖かく眠る方法②:インナーシュラフを使う

Amazon

これは、シュラフの中に意図的に空気の層を作りだす方法です。

正直、インナーシュラフでなくても構いません。

私は、コールマンのインナーシュラフを使っていましたが、首回りが寒かったので、グリップスワニーのブランケットも追加で入れていました。

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特に、3シーズンシュラフは封筒型のシュラフが多いため、どうしても首回りが寒くなります。

※封筒型シュラフとはこういったものです。↓

3シーズンシュラフ
3シーズンシュラフ

そのため、首回りを中心にブランケットを入れると暖かく眠れますよ。

暖かく眠る方法③:シュラフカバーを使う

シュラフカバー

これも、3シーズンシュラフの上に重ねて空気の層を作り出す方法です。

本来であればシュラフカバーの用途は、羽毛シュラフの防水対策がメインです。

なぜなら、羽毛シュラフは濡れてしまうと空気を取り込んで膨らむことができず、保温性能が低下するからです。

しかし、化学繊維の3シーズンシュラフでは意図的に空気の層を作り出し保温性能を高めるために使います

私が使っているシュラフカバーはこちらです。↓

暖かく眠る方法④:湯たんぽを使う

湯たんぽ

これは熱源を増やすことで暖かく眠る方法です。

「湯たんぽ」は家庭で昔から使われている暖房器具ですね。

ですが、冬キャンプに3シーズンシュラフで寝るときにも重宝します。

特に、冬場はシュラフの足元が冷えやすいので、湯たんぽを置くととても暖かい。

パセコ 湯たんぽ
パセコ 湯たんぽ

ただし、低温やけどの可能性があるので、必ずタオルを巻いて使用してください。

私が使っている湯たんぽはマルカの湯たんぽです。

キャンパーに大人気の湯たんぽですよ↓

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暖かく眠る方法⑤:ホッカイロを使う

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これも熱源を増やすことで暖かく眠る方法です。

大切なポイントは張る場所です。

特に、首や腰、お腹など太い血管がある場所を暖めると、効果的に体が暖まります。

注意点としては、低温やけどの可能性があるので、背中などホッカイロが長時間圧迫されてしまう場所は避けましょう。

暖かく眠る方法⑥:コットを利用する

コット
コット

これは冬の底冷え対策で暖かく眠る方法です。

底冷え対策とは、冬の地面からの冷気を防ぐ方法です。

この底冷え対策が不十分だと、どんなにシュラフの中を温めても、地面からの冷気で保温効果は高まりません。

そのため、コットを利用して地面からの冷気を軽減します。

私はソロキャンプの時にコットを使用しますが、本当に重宝しますね。

コット
コット

私が使っているのはヘリノックスのコットです。

特に、キャンプでも「寝心地を重視したい」という方におすすめですよ。↓

でも、コットは高いでしょ?

言ってることはわかるけど、コットは高いんじゃないの?

そうですね。

基本的に、耐久性が高く安心なコットは1万円以上します。

そのため「他にも買うアイテムがある」という人には少し厳しいかもしれません。

ですが、安心してください。

コットを使わずに底冷えを軽減する方法があります。

ポイントはマットを2重にすることですね。

マット
マット

そうすることで、断熱効果を高め暖かく眠ることができます。

詳しくは【コットなしの条件】冬キャンプで暖かく眠る3つの方法【無理は禁物】で説明しています。

暖かく眠る方法⑦:カンガルースタイルを取り入れる

カンガルースタイル

カンガルースタイルとは、大きいテントの中に、寝床用として小さいテントを作ることです。

だから、カンガルースタイル。

これは、シュラフではなくテントを2つにすることで、意図的に「空気の層」を作りだす方法です。

テントに付属しているインナーテントも同じ考え方ですね。

また、小さいテントには「ノースフェイス」や「MSR」のテントを使うのが、人気のおしゃれスタイルですよ。

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最も安全な方法は「電源サイト」

電源サイト
電源サイト

ここまで、「3シーズンシュラフで冬キャンプができる方法」を解説しました。

ですが、それでも

やっぱり、まだ心配だな…。

本当に3シーズンシュラフで大丈夫かな?

という方には、電源サイトがおすすめです。

電源サイトで3シーズンシュラフ

3シーズンシュラフ
3シーズンシュラフ

電源サイトとは、家庭用のコンセントが使える区画のことで、料金は3,000~5,000円程度。

フリーサイトより1,000円~2,000円高い料金設定になっています。

そのため、

電源サイトは高いからちょっと…。

と敬遠する人もいますが、むしろ電源サイトを利用した方がトータルの費用は安くなります。

なぜなら、電源サイトを利用するとホットカーぺットが使えるからです。

ホットカーペット
ホットカーペット

ホットカーペットは、地面からの底冷えを軽減するだけでなく、体を暖める暖房器具にもなります。

そのため、3シーズンシュラフだけでも暖かく眠れるのです。

私は家族で冬キャンプに行く際には、電源サイトで「ホットカーペット」を使用します。その時に持ってくシュラフは3シーズンシュラフのみです。あとは、保険として人数分の毛布を持っていきます。ですが、子供たちは毛布をかけると寝汗がひどいので夜中には外しています。それぐらい「暖かい環境」だということです。

なので「3シーズンシュラフだとやっぱり心配…」という方は、電源サイトを利用すると安全ですよ。

まとめ

吉野山キャンプ場
吉野山キャンプ場

本日は【3シーズンシュラフで冬キャンプができる方法】を解説しました。

まとめると暖かく過ごすポイントは以下の7つです。

  1. シュラフを2重にする
  2. インナーシュラフを使う
  3. シュラフカバーを使う
  4. 湯たんぽを使う
  5. ホッカイロを使う
  6. コットを利用する
  7. カンガルースタイルを取り入れる

まずは、この中からお金がかからない方法を試してみて、そこから不要な物を減らしていく引き算の考えが大切です。

ちなみに、追加で購入する装備が増えると

冬用シュラフを購入する金額と変わらないっ!

となるので、そのへんのバランス感覚は大切ですよ。

【失敗しないシュラフ特集】冬キャンプおすすめの冬用シュラフ/寝袋10選

また、

それでも、どうしても心配…。

という方には、

電源サイトでホットカーペットを利用する方法が、最も安全でコスパが高い方法です。

【電源サイトはコスパ最強】冬キャンプ初心者におすすめのサイト活用術

冬キャンプでは、荷物の量が増えることよりも「暖かく眠ること」を優先しましょう。

それでは、楽しい冬キャンプを。

 

P.S. 服装対策をすることで、さらに暖かく過ごせます。

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