
冬キャンプに行きたい人
「3シーズンテントで冬キャンプはできますか?お金がかかるので、冬用テントは買いたくありません。大切なポイントや実際の状況などいろいろ教えてください。」
こういった疑問にお答えします。
キャンプを始めて数か月。
最近思うこと。
「次は冬キャンプにも行きたいな…」
「でも、持っているテントはメッシュがついた3シーズンテントだし」
「冬キャンプに行くなら冬用テントを買わないとだし…」
「でも、お金もないし…(T_T)」
「う~ん。どうしたらいいの?」
この記事は、こんな人におすすめの内容です。
今回は実際に3シーズンテントで冬キャンプをすごしていた私が、暖かくすごすためのポイントを解説。
これを読めば、あなたも快適な冬キャンプがすごせますよ。
まずは結論から、
結論:3シーズンテントでも『冬キャンプ』はできます。
その方法を今から解説していきますね。
✔この記事を書いた人
※気温は-2℃前後を想定。雪中キャンプではありません。
【3シーズンテントで冬キャンプはできる?】経験者がリアルを解説

方法を解説する前に、
まずは「3シーズンテント」とは何なのか?
そこをかんたんに説明していきます。
基本的に、テントで難しいことは『夏』の暑さをやわらげる対策と、『冬』の寒さをやわらげる対策が違う点にあります。
つまり、
前者であれば、夏を快適にすごすために、テントを『風通りが良い構造』にします。
一方で、
後者であれば、冬を快適にすごすために、テントを『保温性能を高める構造』にします。
そして、3シーズンテントとは夏の快適さを上げるために、インナーテントの一部を「メッシュ構造」や「スカートが付いていない」タイプのテントにして風通りをよくしているのです。
したがって、3シーズンテントで冬キャンプをするためには、
テントの風通りのよさを防ぎ、逆に『保温性能を高めること』がポイントになります。
実際に、3シーズンテントで冬キャンプをして感じたこと
ちなみに私は、バンドックのソロベースというテントで冬キャンプをしていました。

このような、軍幕タイプのテントですが、実はこのテントはスカートが付いていません。
なので、テントの下から冬の冷気が『ビュービュー』(。>﹏<。)
「本当に、こんな環境で眠れるの?」
最初は心配でした。
ですが、実際に対策をきちんと行って過ごしてみると、
「あらビックリ!」
普通に眠れるではないですか。
あの心配はどこへやら。
そんな私が実際に行った対策はこちらです。
■スカートが無くても「石油ストーブ」があれば寒くない

正直、スカートは無くても大丈夫でしたね。
でも代わりに『石油ストーブ』が必要です。
スカートが無いとテントの下から冷気が入り込みますが、石油ストーブが熱を発するので、テントの中はそこまで寒くはありません。
詳しく説明すると、暖かい空気は上にいく性質があるので、テントの上の方は暖かいですが、下の方は冷たいといった環境になります。
それでも「寒い」と感じる環境ではないですね。
あえていうなら「ぬるい」といった環境です(笑)
したがって、
「スカート」が無くても『石油ストーブ』があれば冬キャンプはできます。
下の記事で私が「スカート無し」で冬キャンプをした状況をくわしく解説しています。↓
▶【スカートは必要?不要?】冬キャンプ経験者がスカートのリアルを解説
ただし、ストーブは「注意」が必要です
テント内で石油ストーブなどの暖房器具を使用すると「一酸化炭素中毒」の危険があるので注意が必要です。
ちなみに、
私は一酸化炭素中毒になりました。
私が冬キャンプで犯した最大の失敗です。
どういった状況が危険なのか?こちらの記事でくわしく解説しています。↓
▶【こうして私は一酸化炭素中毒になりました…】冬キャンプでの大失敗
■家族で行くなら「電源サイト」で「ホットカーペット」

基本的に「3シーズンテント」でも「冬用テント」でも、家族で初めて冬キャンプをするなら、
『電源サイト』をおすすめします。
なぜなら、
電源サイトを利用し「ホットカーペット」を使用すると、かんたんに地面からの『底冷えを軽減できる』からです。
冬の底冷えは本当に恐ろしいです。
私も初めての冬キャンプで底冷えを経験し、寒さで眠れない夜を過ごしました。

もっと冬キャンプの情報を調べておけばよかった…。
私のように後悔しないために、家族でいくなら「電源サイト」と「ホットカーペット」がおすすめです。
また、

う~ん。それならもう少し「電源サイト」のことが知りたいわ。
そんな方はこちらで解説しているので、参考にしてみて下さい。↓
▶【電源サイトはコスパ最強】冬キャンプ初心者におすすめのサイト活用術
■電源サイトを使わないなら「コット」

逆に、
電源サイトを利用しないなら『コット』が必要です。
私は、ソロで3シーズンテントを使う場合には、必ずコットを使っていました。
なぜなら、
『冬の底冷え』を防ぐことができるからです。
家族で冬キャンプに行くなら電源サイトがいいですが、ソロキャンプだと「できるだけ手軽にすごしたい」という理由でコットを使います。
ちなみに、コットとは簡易ベッドのことで、地面とコットの間に空間を作り冬の冷気を軽減します。
こんな感じですね。

コットに関しては「結局、どのコットを選んだらいいの?」と迷子になる方がおおいので、こちらの記事を参考にして下さい。↓
▶【高品質VSコスパ】冬キャンプおすすめコット5選【結論:リセール重視】
また、

でも、コットって高いでしょ?他に方法はないのかな?
という方には下の記事で、コットを使わずに「冬の底冷えを防ぐ方法」をまとめています。
特に、段ボールを使った方法がコスパ最強の底冷え対策ですよ。(ゆるキャン△でも紹介してましたね♪)
▶【コットなしの条件】冬キャンプで暖かく眠る3つの方法【無理は禁物】
■電源サイトを使わないなら「冬用シュラフ」

じつは、電源サイトでホットカーペットを使用すると「3シーズンシュラフ」でも眠れます。(▶【組合せの科学】冬キャンプを3シーズンシュラフで過ごす方法)
ですが、電源サイトを使わないなら、
「冬用シュラフ」が必要です。
最初に説明した通り3シーズンテントは、夏を快適にすごすために風通りがよい構造です。
そのため、石油ストーブなどの暖房器具が必要になります。
ですが、一酸化炭素中毒の危険があるので、寝るときに点けっぱなしにすることはできません。
したがって、
保温性能が高い冬用シュラフが必要なのです。

でも、冬用シュラフって高いでしょ?
そうですね。
正直、本格的な冬用シュラフを購入しようとすると3万円以上します。
この高額な冬用シュラフを買わなくてはいけないことが、冬キャンプを難しくするハードルのひとつです。
私も冬用シュラフを購入するときは本当に迷いました。
「さすがにこの出費は無理かも…」
そう思っていました。
ですが、
という事実が「それなら…」と購入を後押ししました。
もし、冬用シュラフで迷われているなら、こちらの記事も参考にして下さい。
▶【失敗しないシュラフ特集】冬キャンプおすすめの冬用シュラフ/寝袋10選
ですが、

そうはいっても高すぎるよ。他に方法はないの?
そんな人は、下の記事をご覧ください。
今お持ちの「3シーズンシュラフ」でも冬キャンプができる方法を解説しています。↓
▶【組合せの科学】冬キャンプを3シーズンシュラフで過ごす方法
結局、『冬用テント』は買わなくていいんだよね?

基本的には、
新しく「冬用テント」を買う必要はありません。
冬用テントを買わなくても、先ほど説明した冬用装備を揃えることで、冬キャンプはできます。
ですが「3シーズンテントで全く寒くないか?」と言われたら
「全くではないね。正直、ちょっと寒いときもあるね…」

というのが本音です。(笑)
なんというか
「我慢できない寒さではないけど、ヌクヌクでもない」
という感じです。
そのため、
今回紹介した装備と3シーズンテントで冬キャンプを経験してから、冬用テントの有無を判断するのがベターかと。
寒さには個人差があるので「3シーズンテントで十分だな」と感じたら新しくテントを買う必要はないです。
しかし「もう少し暖かい方がいいかな?」と感じたら冬用テントを検討してみてください。
まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は『3シーズンテント』で冬キャンプができるポイントを解説しました。
実際に必要な対策がこちらです。↓
- 石油ストーブ
- 電源サイト
- ホットカーペット
- コット(電源サイトを使わない場合)
- 冬用シュラフ(電源サイトを使わない場合)
あとは、やはり冬用テントの方が暖かいことは確かです。
そのため、一度3シーズンテントで冬キャンプを経験してみて「それでも必要だな」と感じたら、そこから冬用テントを検討してみて下さい。
それが一番ベターな方法ですよ。
それでは、楽しい冬キャンプを!
P.S.冬キャンプには服装も大切です。↓
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