「冬はコット必須」と言われたけど、荷物が増えるからコットは使いたくないな…。将来的に登山もしたいので、軽量でコンパクトなエアーマットがほしい。何かおすすめはあるかな?
こういった疑問にお答えします。
✔この記事でわかること
- おすすめのエアーマットがわかる
- 断熱性(R値)の違いがわかる
- エアーマットの寿命とパンクの注意点がわかる
✔この記事の信頼性
冬キャンプの「底冷え対策」はとても大切。
なぜなら、底冷えを軽減できないと、あまりの寒さで震えが止まらないからです。
私も、初めての冬キャンプで底冷えを経験し「二度と体験するものか」と心に誓いました。
もちろん、メジャーな対策は『コット』を使うことです。
ですが、
コットは、重くて、荷物もかさばり、組み立てがめんどうです。
そのため今回は、冬キャンプでも使えるソロ用のエアーマットをご紹介。
特に、
将来的に登山を考えている人には、軽くてコンパクトになるエアーマットはとてもおすすめですよ。
それでは、説明していきます。
冬キャンプで使えるエアーマットの基準
冬キャンプで注意することは、地面からの「底冷え対策」です。
底冷えを軽減できないと、寒くて寝ることができません。
そして、そんな環境で使うマットには、ひとつの基準があります。
それがR値です。
『R値』とは、断熱性を測る指標で、R値が高いほど断熱性が高いとされています。(正式には、R値はR‐Value【Thermal resistance value】とも言われ、日本語の直訳だと『熱抵抗値』となります。詳しくはこちら)
ただし、この『R値』は2020年から新規格のR値に変更になっています。
理由は、各メーカーの基準がバラバラで、統一規格が無かったからです。
ちなみに、こちらのサイトは、旧規格と新規格の数値が比較されているので、迷ったら参考にして下さい。
冬キャンプのR値は3.0~4.0以上
こちらは、登山家にも大人気の『サーマレスト』が、目安としている基準です。↓
✔サーマレスト基準
【環境】 | 【目安R値】 |
---|---|
夏 | 1~2R値 |
3シーズン | 2~4R値 |
4シーズン | 4~6R値 |
極寒(雪山) | 6+R値 |
そして、こちらのリンク先が『シートゥーサミット』の目安としている基準です。
✔シートゥーサミット基準
寒さに強い人 | 寒さに弱い人 | |
---|---|---|
暖かい(夏) | 0.5~1.5R値 | 1.5~2.0R値 |
肌寒い(春、秋) | 2.0~2.5R値 | 3.0~3.5R値 |
寒い(冬) | 3.0~3.5R値 | 4.0~4.5+R値 |
極寒(雪山) | 4.0~4.5+R値 | 4.5+~R値 |
結論から言うと、
冬キャンプでは『3.0~4.0以上のR値』が必要になります。
しかし、寒さの体感には個人差があります。
そのため、
寒さに強い人『R値3.0以上』
寒さに弱い人『R値4.0以上』
これが冬キャンプでのR値の目安です。
ちなみに、大人気サーマレストのZライトソルは『R値2.0』です。↓
そのため、
冬キャンプでは『Zライトソル』を単体で使用しても底冷えを軽減できません。
しかし、R値は足し算ができるので他のマットと2重にすることで、冬キャンプでも使うことができますよ。
くわしくはこちらで解説しています。↓
▶【コットなしの条件】冬キャンプで暖かく眠る3つの方法【無理は禁物】
では、どんなマットであれば、冬キャンプでも眠れるのでしょうか?
これからおすすめのマットを紹介していきますね。
おすすめのエアーマット5選
①THERMAREST(サーマレスト) マットレス ネオエアー Xライト 【日本正規品】
こちらは、サーマレストのネオエアシリーズで最も汎用性が高いマットレスになります。
【R値4.2】なので、冬でも十分に使えますよ。
大きさ的には、女性用のモデルとなります。
重量:340g、サイズ:51×168cm。
②THERMAREST(サーマレスト) アウトドア マットレス ネオエアー Xサーモ R値6.9 ベイパー 【日本正規品】
こちらは、ネオエアシリーズで最も断熱性が高いモデルになります。
【R値6.9】と驚異的な数字です。
このモデルは冬キャンプだけでなく、雪中キャンプや極寒の雪山にも使えるハイスペックモデルです。
重量:570g、サイズ:63×196cm
③THERMAREST(サーマレスト) アウトドア キャンプ マットレス トレイルプロ R値4.4 パイン レギュラーワイド 【日本正規品】 30087
こちらは、インフレーターマットなので少し重いのですが、サーマレストの中では手が出しやすい価格なので紹介します。
もちろん、
【R値4.4】なので、冬も含めて4シーズン利用できます。
表面は肌触りの良いストレッチニットを採用しています。
重量:1040g、サイズ:64×183cm、
④Nemo テンサー アルパイン 登山用スリーピングパッド
こちらは、Nemo テンサー アルパイン 登山用スリーピングパッドです。
【R値4.8】となっており、十分に冬キャンプでも使えます。
新開発のフラットバルブを採用したNEMOの最高峰登山用エアパッドです。
重量:475g(本体のみ) サイズ:幅51cm×長さ183cm
⑤NEMO(ニーモ・イクイップメント) ローマー ロングワイド NM-RMR-LW
こちらも、ニーモのマット『ローマ-』です。
【R値6.0】と冬キャンプも、雪中キャンプも可能です。
それもそのはず。このマット厚さは10.5cmもあります。Σ(ㅇㅁㅇ;;)エッ
これは、登山用でなく、キャンプや車中泊などをメインに想定されたモデルになります。
重量:1.78㎏ サイズ:幅64cm×長さ196cm
エアーマットの寿命は3年~5年
エアーマットの寿命は、3~5年位と言われています。
長くても10年は使えない製品です。
もちろん製品としての寿命であり、その間にパンクはあり得ます。
このパンクをするということが、エアーマットを買おうか悩む『最大のポイント』でもあります。
ですがパンクは修理したら治りますし、そんなに頻繁にあるものでもありません。
それよりも、
軽量、コンパクトで、荷物が少ないということが将来の選択肢を広げることに繋がります。
つまり、
こういった選択肢の幅を広げてくれるのが、軽量、コンパクトになるエアーマットのメリットです。
パンクを防ぐポイントは3点
- ゴツゴツした岩場や地面に直接敷かないこと(何かしらシートを敷く)
- 熱い物を置かないこと(クッカーや食器やライターなど)
- ストーブやバーナーなどの熱源の近くに置かないこと(熱で素材が溶ける)
したがって、敷き方としては
地面⇒グランドシート(テントシート)⇒エアーマット⇒シュラフ
もしくは、よほどゴツゴツしている場所では、
地面⇒グランドシート(テントシート)⇒ブランケット⇒エアーマット⇒シュラフ
断熱性は十分なので、あとは岩場でのパンクと、熱によるパンクを避けるようにしましょう。
まとめ
今回は、冬キャンプにおすすめのエアーマット5選を紹介しました。
2020年にR値が新しく統一されたことで、サーマレストやニーモなどの人気商品が比較できるようになりました。
そのおかげで、
今まで良く分からなかった各メーカーの『断熱性能』がより明確に。
そして、実際に『R値』を調べてみると、冬キャンプに使うことができるマットは、驚くほど少ないことが分かります。
そのため、今回紹介した商品を参考に検討してみて下さい。
それでは、楽しい冬キャンプを。
P.S.暖かく眠るためにはシュラフも大切です。
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