冬キャンプでも使えるポリコットンテントを探しています。でも、正直何が優れているのかよく分かりません。なんとなく暖かく過ごせるとは聞いたけど…。その他にはどんな特徴があるのかな?
こういった疑問にお答えします。
最近、ポリコットンのテントは大人気。
なぜなら、夏は涼しく冬は暖かい。
でも、本当にそれだけなの?他にはどんな特徴があるの?
今回は、そんな疑問にお答えしていきます。
ちなみに私は、下記3種類のポリコットンテントを使用して4年目になります。
だからこそ分かる『ポリコットンの裏話』をお伝えしますね。
こういった順番で説明していきます。
- ポリコットンの特徴
- 私がポリコットンを選んだ理由
- 実際に使って気づいたこと
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ポリコットンの特徴
そもそもポリコットンとは、ポリエステルとコットンが混ざった素材のこと。
それぞれの特徴はこちらです。
①ポリエステルの特徴:軽量、耐水圧が強い、乾きやすい
②コットンの特徴:通気性、断熱性、透湿性、耐久性、難燃性が高い
かんたんに言うと、この2つの素材の特徴を合わせたものがポリコットンです。
ん~。わかったような、わからないような。
そうですよね。
なので、もう少し具体的に説明していきます。
ポリコットンのメリットは『5つ』
- 夏は涼しく、冬は暖かく過ごせる
- 結露が軽減される
- テントの寿命が長い
- テントが燃えにくい
- 耐水圧が高い
正直、
ポリエステルよりも『コットンの特徴』が強くでていますね。
個別に説明していくと。
①夏は涼しく、冬は暖かく過ごせる
断熱性が高いので、夏は強い日差しを遮断し、冬はテントを暖かく保温する。また、通気性と透湿性が高いので、テントの中に湿気が溜まりにくい特徴があります。
②結露が軽減される
コットンの特徴として、水を吸収する特徴があるので、結露が発生しても、水滴になる前に布に吸収されます。
そして、コットンは、吸収した水を外に蒸発させる特徴も持っているので、結果として結露が軽減されるのです。
③テントの寿命が長い
コットンはとても丈夫な生地なので、長い年月使うことができます。
そのため、いまでも20~30年前のコットン製ビンテージテントを使っている人がいますし、米軍のパップテントなども見かけます。
驚くべき耐久力です。
④テントが燃えにくい
さらには、コットンは天然素材なので、燃えにくい性質があります。
そのため、火の粉が飛んできたとしても、テントに穴があく可能性が低いです。(ただし、燃えないわけではありません)
⑤耐水圧が高い
最後に、ポリエステルの特徴である、耐水圧の高さもあるので、外側からの水の侵入を防ぎます。これは、ポリエステルの特徴を色濃く受け継いでますね。
この5つの性能が
コットンとポリエステルのハイブリッドである「ポリコットン」の特徴です。
良いとこ取りなんだね~。
そうなんです。
ただし、デメリットもあります。
デメリットは『3つ』
それがこちら
- ポリエステルのテントより重い
- 水を吸収しやすいが、ポリエステルのテントより乾きにくい
- 値段が高い
あくまでも、一般的なポリエステルのテントと比べた時のデメリットです。
①ポリエステルのテントより重い
やはり、コットンを含んでいるので、テント自体は本当に重いです。
特に、雨でぬれたら最悪です。
重くてかんたんに運べません。
②水を吸収しやすいが、ポリエステルのテントより乾きにくい
さらには、乾かすのも一苦労。
特に困るのが撤収時ですね。
水を含んだコットンは、きちんと乾かさないとテントにカビが生えてしまいます。
したがって、ちゃんと乾かす必要があるのですが、それが冬だと乾きづらい…。
そのため、こんな感じで風通しが良くなるようにしています。
これだと翌日の10~11時くらいには、なんとか乾きますよ。
③値段が高い
あと、仕方がない事ですが、値段はポリエステル製のテントよりも高いです。
まあ、性能だけでみたら両方の良いとこ取りですから仕方ありませんね。
ただし、値段もそうですが、ポリコットンのメリットとデメリットを総合的にふまえた判断が大切です。
以下に、私がポリコットンを購入した際に考えたことをまとめています。
私がポリコットンを選んだ理由
こういった特徴がある中で、私は3つのポリコットンテントを購入しました。
なぜ選んだのか?
それは、
ポリコットンテントは、4シーズン使えてテントの寿命が長いからです。
これが、私が選んだ理由です。
つまりは、
コスパが高い
この一言に尽きるかと。
たしかに、購入時の値段は高いです。
ですが、
ポリコットンであれば、1つのテントで4シーズン使えるので、わざわざ夏用と冬用のテントを両方購入する必要がありません。
さらには、
テントの寿命が長い
これが一番の決め手となったポイントです。
一般的なポリエステル製のテントだと『加水分解』といって、早いテントで2~3年でテントにべたつきと独特の匂いが発生してしまします。
これは、ある意味テントの寿命です。
一方で、
コットンを含んだポリコットンであれば、その症状が軽減します。
だから、コットン製のビンテージテントは20~30年も使えるんですよね。
どうせ買うなら、長く使えるテントを・・・。
その考えで私はポリコットンを購入しました。
実際に使って気づいたこと
冒頭でお話したとおり、私はファミリー用に「サーカスTC BIG」、ソロ用に「バンドック ソロベース」と「サーカスTC」を購入しました。
もちろん、すべてポリコットン製です。
これで冬キャンプをして4年目になります。
また、同様にポリエステルのテントでも冬キャンプをしています。
比べて気づいた『ポリコットンの現実』はこちら
- 保温性能はたしかに高い
- 結露はたいして防げない
- ファミリー用は本当に重い
- 乾くのを待つのがメンドクサイ
①やっぱり、保温性能は高いです。
保温性能は高いです。
やっぱり、生地も厚いからですかね。
ポリエステルのテントが寒いわけではありませんが、ストーブを使用した時の保温性は、ポリコットンの方が数段上です。
そのため、やはり冬キャンプにはピッタリですね。
②正直、結露はたいして防げない
ポリコットンなので、結露が無くて安心!!
と思っていたのですが、現実は違いました。
普通に結露します。(笑)
いや、たしかに若干はポリエステルよりも軽減されていました。
それは間違いありません、
でも、普通に結露しますよ。ポリコットンテント。
ただ、結露を何度も経験して思うことは、
「じゃあ結露して何か困ったか?」
ってこと。
…
…
たいして困らないことに気づきました。
正直、水に弱い『羽毛シュラフ』を『シュラフカバー』で守っていれば、他の荷物がぬれてもタオルで拭けばいいだけ。
全然困らない。
そのため、
冬キャンプに結露対策は不要なのです。
色々ご意見はあると思いますが、こちらの【結露対策は必要?】冬キャンプの悩みを解決【経験者の意見】で結露に関する考え「をまとめたので、対策方法も気になる方はご確認ください。
③ファミリー用のポリコットンは半端なく重い
これは、本当に重いです。
サーカスTC BIGで総重量は15kg
ちゃんと持たないと腰にきます。
ですが、最終的には慣れます。
いや、慣れないだろ!!
と私も思ったのですが、何度も持ち運びすると「まあ、こんなものか」と体が覚えてしまいます。
また、階段があるなら奥さんと2人で持つとだいぶ楽ですよ。
重さに関してはトレードオフとして、
「保温性能」と「コスパの高さ」があると割り切りましょう。
④乾くのを待つのがメンドクサイ
先程も説明した通り、ポリコットンテントは濡れたまま撤収するとカビが生えます。
そのため、テントが乾くまで待たなくてはいけません。
正直、最初はこういった時間も苦になりません。
「大好きなキャンプに夢中で、手間さえも楽しい」
となります。
しかし、
慣れてくると人間は『楽』をしたくなります。
これは、人間の性ですね。
なので、最初は苦にならなかった乾く時間もだんだんとめんどくさくなり…。
最終的には「翌朝帰るときには、できるだけパッ!と帰りたい」という思考に。
そんな不満をもった人間がしたことは…
『ポリエステルのテント』も買いました。
あれだけ、コスパ云々と言っていたにも関わらず、結局ポリエステルのテントも買ってしまいました。
ここから学んだことは、
人間は楽をしたくなるし、新しいものが欲しくなる
ということ。
これは私だけではありません。
私の友人もそうですし、他のキャンパーの方も一緒。
だんだん手軽なものに惹かれますし、新しいキャンプギアも欲しくなる。
これが俗に言う『キャンプ沼』ですね。
じゃあ、ポリコットンは買わない方がいいの?
いえ、そんなことはありません。
冬キャンプを始めるために、テントを探しているならポリコットンが一番です。
なぜなら、
『保温性能』が高く『コスパ』も高いからです。
ただし、将来的には『楽をしたい!』だったり『新しいものが欲しい!』といった欲求は必ず生まれます。
なのでそうなった際には、そのときにまた新しいテントを検討すればよいかと。
でも、それだと勿体ないよね?
そんなことはありませんよ。
私は、状況に合わせて使いわけています。
こんな感じですね。
それにポリコットン素材であれば、寿命も長くテントの劣化もしにくいので、メルカリなどのフリマアプリで売ることもできます。
選択肢が広がることも寿命が長いポリコットンのメリットですね。
まとめ
今回は【私がポリコットンテントを選んだ理由】を紹介しました。
正直、ポリコットンはよい素材です。
値段が高くても、重くても、
保温性が高く4シーズン使えて寿命が長い。
つまり、コスパが高い
これが私の選んだ理由です。
しかし、人間は欲深い生き物です。
必ず楽をしたくなるし、新しいテントも欲しくなります。
そのため、
最初はポリコットンを選び、その後に自分の欲望に合わせて、新しいテントを検討すればよいかと。
結局、どんなテントを買っても、もっと手軽で、もっと新しい『テント』が欲しくなります。
そのときにフリマアプリで売るなどの選択肢が取とりやすいのも、寿命が長いポリコットンを進める理由のひとつです。
それでは楽しい冬キャンプを。
P.S.ポリコットンも含めたおすすめテントはこちらでまとめています。↓
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